スニーカーや革靴・スエード靴など、靴にはさまざまな種類のものがあります。毎日履く靴は汚れやすく、お手入れ方法や洗い方に悩むことも多いでしょう。そもそも靴を洗うことができるのか分からない場合もあります。そこで今回は、靴の洗い方、洗えない靴のお手入れ方法などのご紹介です。

  1. 洗える靴とは?
  2. 靴の手洗い方法
  3. 靴を洗濯機で洗う方法
  4. 靴をコインランドリーで洗う方法
  5. 革靴やスエードなど洗えない靴のお手入れ方法
  6. 靴の洗い方についてよくある質問

実は、靴は洗濯機やコインランドリーで洗う方法もあるのです。靴の掃除・洗濯が面倒という方や、靴の洗い方のポイントを知りたいという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

1.洗える靴とは?

靴の中にも、洗えるものと洗えないものがあります。

1-1.洗える靴の種類や素材

水洗いできる靴について見ていきましょう。

  • 布製キャンバス素材・合成皮革のスニーカー類
  • 上履き
  • 耐水性のあるサンダル
  • ナイロン製レインブーツ類

ただし、色落ちや素材が傷む可能性もあるため、正しい手順で洗いましょう。

1-2.洗えない靴の種類や素材

以下の靴は水洗いすることができません。

  • スエード靴
  • レザー・天然皮革素材の革靴類
  • ブーツ類
  • エナメル素材
  • パンプス類

お手入れ方法については後述します。

1-3.靴の汚れとは?

靴につきやすい汚れとしては、主に土・染み・小石・臭いなどがあります。汚れによって洗い方やお手入れ方法が異なるので、注意しましょう。

2.靴の手洗い方法

まずは、スニーカーなど洗うことができる靴について、洗い方をご紹介します。

2-1.靴の洗い方・手順

  1. 靴ひも・中敷き(インソール)をはずし、洗剤水につけ置きしておく(汚れによって20分前後)
    靴専用洗剤がなければ洗濯洗剤や固形石けんなどでもOK
  2. 洗面台や洗面器にぬるま湯をはる
  3. 先に、靴底の汚れを歯ブラシなどでザッと落とし、汚れた水を流す
  4. 洗面台や洗面器に洗剤を溶かしたぬるま湯をはる
  5. スニーカーの表面をブラシで優しくこする
  6. 洗剤水が汚れたら取り替える
  7. 汚れが出なくなったら、靴をゆすぐ
  8. 靴ひも・中敷きもゆすぐ
  9. 水気を切ったら、靴の中に新聞紙を入れ、風通しのいい場所で陰干しする・ひもとインソールも干す

2-2.靴の洗い方の注意点

洗える素材でも、乱暴にこすったり強い洗剤(漂白剤など)を使ったりすると、色落ちしたり素材が傷む場合があります。中性洗剤類で優しく洗いましょう。

2-3.靴の干し方の注意点

ぬれた靴を乾かす際は、中に新聞紙を入れると早く乾くうえに、形崩れも防げます。新聞紙は途中で数回交換するとより乾きやすくなるでしょう。インク移りが気になる場合は白いタオルのほうが安全です。靴を早く乾かしたいからと言って、天日干しやヒーターなどの前に置くことはやめましょう。靴の傷みや形崩れの原因になります。扇風機やサーキュレーターの利用はOKです。

3.靴を洗濯機で洗う方法

スニーカー類は洗濯機で洗えることをご存じですか? 洗濯機での靴の洗い方についてご紹介します。

3-1.洗濯機で洗える靴

洗濯機で洗える靴はかぎられており、布製キャンバス生地のスニーカー・上履き類です。サンダルや合皮スニーカーは洗濯機で洗うことができないので注意してください。また、重すぎるスニーカーは、洗濯機を傷める可能性があるので避けたほうがよいでしょう。

3-2.必要なもの

洗濯機で靴を洗う際は、ネットが必要になります。できれば片足あたり1袋ずつあるとよいでしょう。

3-3.洗濯機での靴の洗い方

  • ネットを3枚用意する
  • いらないタオルを2枚用意する
  1. 靴ひも・中敷き(インソール)をはずしネット①に入れる
  2. 靴の底を軽く水洗いする・小石なども取る
  3. 靴を1足ずつネット②・③に入れる
  4. 靴が完全に沈む水位に設定し、「洗い」「すすぎ」を行う(コースの場合は「脱水」の前に一度ストップする
  5. ネット②・③をいったんあけて、いらないタオルで1足ずつ靴をつつみ再度ネットに入れる
  6. 脱水を行う
  7. 靴の中に新聞紙を入れ、風通しのいい場所で陰干しする・ひも類も干す

3-4.洗濯機で靴を洗う際のポイント

脱水時にタオルを入れると脱水効率があがり、振動音も防げます。振動音が大きすぎる場合はストップしましょう。洗濯機に負荷がかかってしまうことがあります。干し方については「2-3.靴の干し方の注意点」も参考にしてください。

4.靴をコインランドリーで洗う方法

コインランドリーの中に「スニーカーランドリー」というものがあり、靴を洗うことができます。

4-1.スニーカーランドリーで洗えるもの

基本的には「3-1.洗濯機で洗える靴」と同じです。スポーツシューズ・こども用シューズなども洗うことができます。

4-2.スニーカーランドリーの使い方

スニーカーランドリーを使うときは、予洗い(靴底や小石取りなど)は不要です。どろどろのままでも洗うことができます。

  • 靴ひも・インソールは外しておく
  1. コイン投入口にお金を入れる(200円)
  2. 10秒以内に空のままふたをしめ、洗濯槽シャワーボタンを押す
    (30秒ほど洗濯槽内の清掃)
  3. シャワーが終わったらふたをあけて靴とインソールを入れる(大人の靴は2足、こどもの靴は4足くらい入りますが、詳しくは本体の説明書きを確認してください)
  4. ふたをしめて洗濯開始(約20分)
  5. 終わったら「追加脱水」ボタンを押し、再度脱水を行うと乾きやすくなる

4-3.スニーカーランドリー(乾燥機)の使い方

スニーカーランドリーが置いてあるところには、靴用の乾燥機も置いてあります。

  1. 乾燥機のとびらをあける
  2. 靴を差し込める棒のようなものがあるので、1足ずつ差し込む
  3. コインを投入し、乾燥を開始する(100円で20分)
    一般的なスニーカーなら、20分で乾きます。

4-4.スニーカーランドリーの注意点

スニーカーランドリーではかなりパワフルに洗うため、傷みが気になる靴は避けましょう。靴ひもは毛羽立つ可能性があるので、手洗いが無難です。また、もし靴ひもを付けたまま洗う場合は、きつくしばり中でほどけないようにしてください。

4-5.スニーカーランドリーと乾燥機の料金

スニーカーランドリーは200円で20分、乾燥機は100円で20分が一般的です。店舗やランドリーの型によって料金が異なる場合があります。

5.革靴やスエードなど洗えない靴のお手入れ方法

最後に、洗うことができない靴のお手入れの仕方をご紹介します。

5-1.登山靴

一見頑丈そうな登山靴ですが、水洗いはNGです。撥水(はっすい)加工が取れてしまったり防水機能が低下してしまったりします。

  1. 靴ひもとインソールを外す(→水洗い可)
  2. 靴底の石を取る
  3. 固く絞った水拭きで靴の表面の汚れをふき取る
  4. 靴が乾いたら防水スプレーをかける
  5. 風通しのいい日陰に保管する

5-2.スエードの靴

スエードはオシャレですが汚れが目立ちやすい靴です。水洗いができないのでこまめにお手入れをして美しい状態をキープしましょう。

  1. ナイロンブラシなどで汚れやホコリを落とす
  2. 水拭きで汚れを落とす
  3. 陰干しで自然乾燥させたあと、風通しのいい日陰に保管する

5-3.革靴

革靴は専用のクリームやクリーナーが必要です。大切な靴のために1セット用意しておくとよいでしょう。

  1. 靴用ブラシでホコリや汚れを落とす
  2. クリーナーを古布に少量ずつ付けて、靴に薄く伸ばす
  3. 古布で汚れをふき取る
  4. 靴用クリームを古布に付けて薄く伸ばす
  5. 古布で靴全体を磨く
  6. 撥水(はっすい)スプレーを全体にふきかける
  7. 風通しのいい日陰に保管する

6.靴の洗い方についてよくある質問

靴の洗い方についてよくある質問にお答えします。

Q.スニーカーランドリーはどこにあるの?
A.比較的大きめのコインランドリーに設置されています。こちらの検索サイトより、都道府県別に探すことが可能です。「設備で絞り込む」より「スニーカーランドリーがあります」のチェックボックスをオンにして検索してください。

Q.スニーカーランドリーで使う洗剤は?
A.スニーカーランドリーでは、スニーカー洗浄用専用洗剤が自動で投入されるため持ち込む必要はありません。

Q.なかなか落ちない靴の汚れの落とし方は?
A.素材にもよりますが、文具用の消しゴムでこすると落ちる場合があります。ソールについたホコリよごれなどに効果的です。ただし、こすりすぎると生地が薄くなってしまう場合があるので注意してください。

Q.靴の臭いを取るには?
A.臭い取りには、重曹を粉末のまま使いましょう。香り袋などに重曹を大さじ1ずつくらい入れて、靴の中に入れておくと臭いを吸収してくれます。靴箱に入れておいても効果的です。使い終わった重曹は洗濯などにも使えます。

Q.靴を長持ちさせるには?
A.1日履いた靴は三和土(たたき)で1日休ませ、連日は履かないようにすると長持ちします。また、風通しのよい場所に保管することでカビなどを防げるでしょう。

まとめ

靴のお手入れ方法や、洗濯機・コインランドリーでのスニーカーの洗い方などをご紹介しました。靴をより長くより美しい状態で使うためにも、正しい方法で丁寧にお手入れをしましょう。